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2024/11/24 02:14 |
言葉ひとつで
 17話の感想をあれこれ見ている中で、グラハムの「顔に泥~」発言に対して「ちょっとらしくないんじゃないか」的な反応をされている方が結構いらして、ああそういう考え方もあるんだなぁ…と目から鱗とはちょい違うんだけど手をぽんと叩くくらいに納得をしていたりしました。や、かなり素で「なるほど」て思ったのですよ。そういや本来はそういう意味だよなーって。
 で、こういうときに「なら自分はどうだろう」とつらつら考えてしまうのは私の習い症のようなものでして。

 つまり17話のグラハムについて考えてみたよ以下! というそれだけの話なのですが……。


 ※注 私は考察のような感想のような語りを始めると止まりません。つまり、長いです(笑)





 グラハムのこれまでの言動を考えると、「顔に泥を塗る」発言は、言葉選びの妙さはあれどむしろグラハムらしいなぁ…などと考えておりました私。

 なんだろう、本編を見たときに、「顔に泥を塗る」をあっさりと「プライドを傷つけた」の意味でとったからかな。恥をかかされたと思うということは、少なからずその人にプライドというか譲れない自尊心があるためだと思うのですよ。ではグラハムにとっての自尊心とはなんだろうと考えると、この場ではやはり「フラッグファイターたち」であり、ビリーや教授含む「オーバーフラッグス関係者」であり、自身の乗る「フラッグ」であり、「MSWAD本部」であり、「MSWAD」そのものであるんじゃないのかなと。自分の体面だけを気にしているわけじゃなくて、自分の誇りとするものを踏みにじられて、それを自分自身の傷のように感じているのではと。
 「顔に泥を塗る」の意味は「恥をかかせる・面目を失わせる・顔を汚す」てなあたりで、この場合だと「面目を失わせる」が一番近いんじゃないかな。で、「面目」ってのは「世間に対する名誉や体験・世間からうける評価」なわけで、「面目を失う」ってのは「名誉を傷つけられる」ことでもあるんですね。となるとつまり、グラハムさんはフラッグやオーバフラッグスといった自分の身内的な相手をひっくるめて自分というものだと考えている人だから、仲間を傷つけられ本部を崩壊させられたらそれは自分自身の名誉を傷つけられたも同然で、いやもしかしたら自分自身が傷つけられるよりもずっと痛いことなのかもしれない。
 ――的なことを、多分視聴時にナチュラルに考えて(意訳して)たんで、あとから感想等で「そんな世間体とか気にする奴だとは思わなかった(かなり意訳)」のようなことをちらほら見かけて「ああそっか元はその手の意味だっけ…」などと妙に納得したりしてしまったのです。

 ニュアンスとか取り方とかの感覚的な問題になるので、もちろんこれが正しいとはいえませんが……。でも、そもそもグラハムにはエースだからと偉ぶるようなところはなかったし、ガンダムに強い興味を抱きつつもフラッグや仲間たちを大事にしてきた人なので、あの台詞を言葉通りの意味ととるとそりゃあ違和感あるよなと。
 初見から脳内で意訳した人間がなにをいうって話ですけどね(笑)


 グラハムの台詞回しがおかしいのはいつものことなので、彼の言葉は辞書通りの一般的な意味よりも、彼の表情や声音・これまでの言動から意味をとったほうが、自分としてはすっきりと捉えられるような気がします。そもそも彼はアメリカな人なので、日本人的な細やか意味までとってしまうと彼らしさが欠けちゃうんじゃないかな。

 もしくはビリーに「顔に泥を~」の意味を教わったはいいけど、なんとなく使い方を間違ってるとかまたは教わった意味自体が微妙にニュアンス違ったとかね。
 つくづく日本語は難しいと思います。



 ……というのはまあ、台詞をそのままとると人格破綻どころかキャラ崩壊とあっという間にキャラそのものを殺してくれる某種シリーズを気合いと根性でくぐり抜けきた人間の、癖というか自己防衛本能みたいな戯れ言なんですけどね。言葉の裏の裏まで読まないとどうにもできなかったからなぁあの頃は……(汗)

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2008/02/08 06:58 | Comments(0) | 感想

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