以前ちらっと書いた、ギアスR2のルルーシュとナナリーをグラビリ変換してみたよ!なネタの第二弾。本当は前回のを書いた時点でこれもあったのですが、長すぎたので割愛してた部分だったりします。
本編4話、新総督奪還作戦のクライマックスです。本編をご覧になっていない方にはとても不親切な形になっております。すみません…。
本編4話、新総督奪還作戦のクライマックスです。本編をご覧になっていない方にはとても不親切な形になっております。すみません…。
【ビリー奪還作戦】
飛行艇内の庭園で対峙するグラビリ。
外から響く爆音。この船はもうすぐ、海に沈む。
グラハム(どうすればいい? ゼロの正体を明かすわけには――しかし、強引に連れて行くのは、カタギリの意思を捻じ曲げることに……)
轟音と共に割れる天井。吹きぬける強風。
そこから姿を現したMSは、ニールのデュナメスだった。
グラハム「ニールか!」
ビリー「う、わぁ!」
突発的な風にビリーの身体が揺らいだ。
駆け出したグラハムは、その身に手を伸ばす。
グラハム「逃げるぞ、私と――!」
けれどそこには、デュナメスがいた。
強風に煽られたビリーは、デュナメスを見上げ懸命に手を伸ばす。
ニール『ビリー!!』
ビリー「――ニール!!」
グラハム(違う! 奴は私を皇帝に売り払った男だ!)
渦巻く思いは、しかし届くはずもない。
伸ばした指の先には、デュナメスの手に包まれ、安堵したように微笑むビリーの姿があった。
ビリー「ニール!」
ニール『怖かったか? 悪い、遅くなった。もう大丈夫だ』
グラハム(カタギリが……ニールとっ!)
崩れ落ちる庭園。宙に放り出されたグラハムは、デュナメスの手の中にいるビリーだけを見つめ、叫ぶ。
その声が、届かないと知りながら。
グラハム「ビリー―――!!」
一瞬、なにかを感じたビリーが思わず振り返ったことなど、もちろんグラハムは知る由もない。
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