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2024/11/23 13:50 |
遙かなる時空を語る
 ええと、昨日の夜に友人と遊んできたわけですが、そのときに遙かシリーズの話になりまして。私はアンジェリーカーであるがゆえに遙かシリーズはほぼ未着手ですが(だってアンジェと遙かの両方に手を出したら破産する自信がある)、公式マンガやイベントその他とネタバレと友人他のプレイ感想で大体のとこは把握していたりします。で、友人から遙か4の感想&解説を聞いた帰り道にふと、あの世界での龍神(白龍)ってのはどういう位置にいるんだろう龍神と神子の関係は?などと疑問に思いまして、改めて考えてみたら当然のように思考の迷路に迷い込みました(笑)


 ネタバレしまくりなので、未プレイでネタバレ見たくない!という方は回避してください。素人の生半可な考察なんて見たくねーよ!という方も全力回避でお願いします…。
 知識が偏っていたり混在してる自覚はあるのでツッコミ大歓迎です。が、たぶん議論はできません……(汗)










【龍神中心な時系列】

・遙か4……白龍は隠しラスボス。人間を試す側。でも龍神の神子たる千尋には多少執着してるっぽい。というか千尋自身よりも神子である千尋の魂執着してる、のかな。人間たちを守る立場にはいなかったらしい神様。

・遙か無印……京を守る神様。星の一族によって祀られているが、星の一族の力はすでに弱り始めており、京の権力者に依存してもなお残っているのが幼い藤姫というぎりぎりっぷり。京の危機に際して、現代から龍神の神子であるあかね(京都人)を召喚する。
・遙か2……京を守る神様。星の一族の力はさらに弱まっている状態(?)。無印からの大きな変化はない。

・遙か3……龍神の力は弱まり、人間のように肉体を持つことに。既に龍神は京を守る存在ではなくなり、現代からやってきた神子(鎌倉人)にくっついて回る。星の一族はといえば、一族の娘がなぜか現代にやってきて龍神の神子が生まれる家に近づいて彼女が成長していくのを見守っていたりと意外にも歴代稀に見るアクティブさ。


 こんな感じで、龍神は元々は特定のなにかを守る神様ではなかったのに、京の時代になると京を守る神となり、しかし遙か3(鎌倉時代直前)の頃には京から離れて神子と共にあることをよしとしている、という風に変わっていきます。
 ではなぜ、神話の時代には人間を試し滅ぼうそうとさえした龍神が京を守る存在となったのか? ここからは想像でしかありえませんが、京は平安京をモデルとしたことを大前提に考えますと、平安京ってのは呪われた都であるわけですよ。血で血を洗うような様々な出来事の末に誕生した呪術都市といっても過言ではない土地。ある意味で華々しい時代でありながら、権力と宗教と人間と神といった様々なものが入り乱れている混沌とした時代でもあるわけです。
 だから白龍ってのはもしかしたら、呪いか契約かはわかりませんがなにか(誰か)の手によって京に縛り付けられた神様ではないのかなと。おそらくはそれをしたのは星の一族ではなくて、もっと力を持った「何者か」であるはず(天皇家かもしれないし、帝の後ろにいる寺社のような存在かもしれない)。遙か4から遙か無印の間の時代に、神子を始めとした人間と龍神との関係になんらかの変化が訪れ、かつ時代の流れもあって、結果として龍神は京を守る神となったのではないかと。


 しかしそもそも、遙か4の真ED(風早が人間になってやり直した世界で千尋と再会するやつ)のあとに本当に世界は良くなって白龍は「繰り返される世界」から解放されたのか? 一の姫の失踪がなくなったことで千尋の周りの世界は確かに変わったのかもしれないけれど、「やり直した」世界であっても千尋が真の龍神の神子だと認められてないのだとしたら、結局は根本的には変わっていないのではないだろうか。
 ……てなことを友人に語ってみたら、頭抱えさせてしまいましたが(笑)


 でも考えれば考えるほど首傾げちゃうんですよねー。神話の世界で京ではない場所にいた神子と龍神、それだけならまだわかる。でも、「京」の時代には龍神は確かに京を守護していて、「現代」から龍神の神子が呼び出された。遙か4の神子である千尋がさらに以前の龍神の神子の転生した姿だというならば、同じ龍神の神子であるあかねや花梨、望美もまた千尋と同じように転生した龍神の神子であることは確かなはずで。龍神の神子の魂ってもしかしたらどっかで分かれたのかな。わざわざ現代から呼び出すってことはつまり「その時代」には龍神の神子として力を使える人間がいなかったというわけで、千尋のあとの龍神の神子の力はすごく弱かったのかもしれないなぁ…。または、なんらかの理由で魂が分断されたか、血が薄れていった関係で、力の大きさに個人差があったのかも。何百年という時を経て、「現代」においてようやく神子としての大きな力を持つあかねたち現われたってことなのかなぁ。
 今これ書いてて思ったのは、龍神に愛された神子の魂をもつ千尋の死後、その魂が分断されて時空を超えて、あかねたち現代に生まれた少女に宿った、なんてことだとちょっとドラマチックかなとか。分断される原因を作ったのが、のちのアクラムらに繋がる鬼の一族の最初の人々だったりするとなお燃える。



 ……あれ、そういえば黒龍の神子である蘭は現代人だけど天の青龍な天真の妹、千歳は平家の娘で天の青龍の妹、朔は梶原家の娘で天の白虎の妹、……って、こと、は、黒龍の神子には血筋は関係ないんだろうな。八葉にごく近い血縁者ゆえに潜在的に力を秘めていて、胸の内に孤独やらなにやらを抱えている娘が選ばれやすいってこと…? もしかしたら黒龍の方がそういう娘に同調しやすいのかも。この黒龍に関してもツッコミどころはあるのですがそこはそれ。

 逆に星の一族はその血の有無が重要っぽいですよね。無印の藤姫は星の一族の最後のひとりってことだったし、遙か2の双子もおそらくはなんとか血を絶やさずにいられた藤姫の血縁者だろうし。でも有川兄弟の星の一族の力は菫姫譲りだろうから、もしかしたら星の一族の血を持つ者は現代にはいなかったってことなのかな。



 まあ、ネオロマにそんな細かいとこを求めてもしょーがないんですが!(笑) そもそも京は「平安京」ではなく「平安京によく似た異世界」ですからね! 遙か4に至っては神話の時代だし。でも考えたくもなっちゃうよ日本史古代(主に平安時代)専攻人間としては……ていうか考えることが楽しいからツッコミ入れつつ考えてみてるってだけなので、正直まともな結果を出す気は毛頭ありません(笑) そもそも私の知識が全て正しいとも限らないという最大の落とし穴もありますし……。

 いったい何人の方がこの話題わかるのかはわかりませんが、最後までお読みくださった方、いらっしゃいましたらお疲れ様でした。




 そして友人よ、大いに悩みたまえ!(笑)




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2009/02/21 23:56 | Comments(0) | 語りとか

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