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2024/11/23 04:18 |
セカンド小説1巻

 セカンドシーズン小説版を買ってきたよ。
 以下ネタバレ。

*








・ビリー魔法使い説ほぼ確定。むしろ大魔王(?)レベル。
・クジョウさん、一応ちょっとだけはビリーのことも考えてくれていた模様。ひたすら自分に甘いビリーの好意に甘えていた自覚はあった。

・ミスター・ブシドー、ひとことで言えば異様。
・ブシドーの内面には泣ける。しかし勝手に呼ばれているだけあって、正体隠す気皆無な描写に笑う。

・ブシドーは気分が高揚するとうっかり隊長に戻ってしまうので注意。でも「私のプリマドンナ!」はやりすぎ。これはひどい(笑)

・ホーマー司令にとってビリーは「可愛い甥」。

・刹那、ブシドーと二度目の戦いのときに彼が4年前のパイロットだと気づいていた。意志の力で無理矢理流れを作っているブシドーに押されて呑み込まれると感じたことで、不完全なトランザムを発動。




 ビリーはクジョウと二年間同居生活を続けてきたけど、一度も寝ていない。十年来の想いだけどオクテだからアプローチもまともにできず、弱ったクジョウをどうこうしたいとか思うより先に自分を頼ってくれたのがただ嬉しかったとのこと。優しすぎるがゆえに、想い人を奪うことも救うこともできなかった難儀な人。
 ……ってことですが、ぶっちゃけビリーって、なんだかんだ云いながらもやっぱり人間に興味ないんじゃないかと思えてならないのですが。天才肌で「普通の」友人らしい友人もいなくて恋もしたことがなくて、だから美貌と才能に惚れこんだクジョウが初恋で未だ想い続けているけれどそれも結局は恋に恋してる状態なんじゃないかなぁと。恋ってこんな感じかなぁ…ってどきどきしたり悩んだりしてること自体が楽しかったんじゃないかな。まるで王子様を待つ少女のように。現実を知らないどころか目を向ける気もないあたり、実のところ人間に興味ないだろお前、とツッコミたくてたまらなくなる。

 ブシドーもといグラハムは、自分のことを「戦うことでしか生きられない」と考えていた。孤児であり金もないがゆえに、自分の実力だけで生きる道を勝ち取り空を手に入れた男。そんな彼が、自分の力を最大限に引き出してくれる相手を見つけ、そうして戦いに挑んだのが4年前のこと。その時点で彼は居場所と多くの仲間を失っており、それゆえ軍人として人々を仲間を守ることではなく、ただ戦うということだけが残ってしまったのだろう。だからこそ「生き恥を晒した甲斐があった」と彼は言った。では、彼にとっての「生き恥」とは? ……考えると泣きたくなってきますねこれ。





 ブシビリ他、気になったシーンしか読んでいないのですが、個人的に「かわいい教官殿」の少し前の場面でライルと遊んでるハロが超絶かわいいと思いました。ライルにくるくる回されて『アアアアア』って! たぶんニールとはそんな戯れ方しなかっただろうに、ハロがすっごいはしゃいでるのが可愛くてたまらん。
 ソーマ・セルゲイ関連の描写も、今後を思うと泣けてきます。そしてアレルヤはいい加減黙れと思ってしまう。2巻以降のソーマを考えちゃうと、ね……。マリーを求める気持ちは間違っていないけれど、それでソーマという人格を否定するのはなんか違う気がするよ…。完全否定しているわけえではないし、ソーマという人格を認めてはいるけれど、それでもアレルヤのマリー信仰っぷりはソーマにとっては重荷でしかないよなぁ…と思わずにいられない。



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2009/02/28 00:52 | Comments(0) | 感想

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