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2024/11/22 23:50 |
●イノベイターと僕
 イノベとビリーの絡みが楽しい。ヒリングとビリーとか超かわいいよ。慇懃無礼なリヴァイヴとビリーもかわいい。うっかりしてたら妄想が暴走してる。やばい。


 (追記)
 ……と思いながらなんかつらつら書いたらこんなのできた。
 ヒリビリ? ビリヒリ? どっちにしろ云いにくいことこの上ない(笑)


*







「あんたさァ、なんでこんなところにいるの?」
 飄々とした顔でビリーの顔を覗きこんできた少女は、驚くビリーを尻目に低重力空間で軽やかに身を反転させた。
「あんたみたいのがこの船にいるのって、なんかすっごい違和感」
「……僕もまさかこんなところに来ることになるとは思ってもみなかったよ」
「それはそうよね。あんたなんて、リボンズが連れてこいとか云いださなきゃ視界にも入らなかったもの」
「だろうね」
 ビリーにだってわからない。どうしてこんなことになってしまったのか。どうして自分は、ここに来ることを選んでしまったのか。
 今はもう、引き返そうと思うことさえできないけれど。
「それより。ねえ、あたしの機体まだ?」
「物事には順序というものがあるんだよ。もう少し、待ってくれないかな」
「早くしてよね! どうしてあたしの機体がリヴァイヴより後にされなきゃならないの」
 くるくると表情が変わるその様は極めて年頃の女の子らしいというのに、彼女はイノベイターで、人間とは『違う』存在なのだという。
 けれど、どうしてだろうビリーには彼らが人間を超越した存在には見えないのだ。こんな風にむくれてみせたり、笑ったり怒ったり、特に彼女の反応は地上にいる若い女子学生と大差がないというのに。
「君の機体はあとは最終調節だけだから」
「だったら先にやってくれたっていいじゃない!」
「先に完成させたら、勝手に飛び出して行くだろう、君は?」
「そんなことしないわよ!」
 心外だと云わんばかりの顔で怒ったような声を出した少女は、それ以上のビリーへの興味を失ったのか、つんと顔を背けて床を蹴った。
 そうして軽い身のこなしでビリーの前から姿を消した少女の、きらきらと強気に輝く瞳に既視感を覚えながらも、ビリーは小さく苦笑して溜息をついた。
 ――まったく、これだから女の子はわからないんだ。








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2009/03/28 16:14 | Comments(0) | 語りとか

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