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2024/11/23 00:35 |
●天使な悪魔のetc.(仮) ~初めましてのちょうどそのとき編~
 義兄弟グラビリの、グラハム父子×ビリー母子設定の始まりのお話です。
 というかこれは話ではなくネタという(笑) 本編開始直前の、親子たちの会話。この話のちょうどラストあたりが、ビリー視点での本編の始まりになる予定です。

 とりあえず、グラハム父は書いていて非常に楽しい。実際の出番はめっちゃ少ないですが。あとアホですが。あほですが!(笑)
 ちなみに、この話ではグラハム15歳×ビリー19歳です。


*




 それは、とても天気の良い日曜日のことだった。


「それではビリー君、改めて初めまして! 私はジョージ・エーカー。君のお母さん――リナと結婚する男だ」
「母がいつもお世話になっています」
「いや、礼を云いたいのは私の方だよ。君がいてくれたから今のリナがある。そして私はそんなリナを愛しているからね」
「本当に、おめでとうございます」
「ありがとう、ビリー君! 君には君の、これまでの生活があるだろう。だから無理に父と呼べとは云わないよ。私のことは……そうだな、年の離れた兄のようなものと思ってくれるかい?」
「……四十間近で兄なんておこがましいわよ、ジョージ」
「いいじゃないか! ビリー君には弟ができて、さらに兄までできるのだよ!」
「上下が揃ったからって得になるわけではないわ」
「それは夢がなさすぎやしないか、リナ!」
「年甲斐もなく兄になろうとするのもどうかしら」
「ああ、まったく君って人は!」
「ジョージ、今日はそんな話をしにきたのではないでしょう」
「わかっているさ、リナ。さあグラハム、こちらへおいで。――ビリー君、これが私の息子でグラハムという」
「グラハム君。この子が私の子、ビリーよ。あなたより四歳年上ね」
「初めまして、グラハム・エーカーです」
「……ビリー?」
「え? ああいや、ビリー・カタギリです。これからよろしく、グラハム」
「こちらこそ、兄さん?」


 いたずらっぽく笑う彼は、確かにとても魅力的で。
 だから、無意識ながら彼に目を奪われたそのとき、もしかしたら心まで奪われていたのかもしれなかった。


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2007/12/18 01:13 | Comments(0) | 義兄弟グラビリ

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