夢のあとさきblog

　今さらなことなんですが、改めて考えてみると00におけるグラビリって、冒頭は「新型MSを見ているビリーの後ろからグラハムが現われ、ビリーはグラハムを見上げて微笑む」から始まり、ラストは「端末に向かって仕事をしているビリーの元にグラハムが現われ、ビリーはその気配を感じて微笑む」で終わるんですよね。
　つまりどちらのパターンも、「座っているビリーの後ろからグラハムが現れ、ビリー微笑む」なわけで。彼らがいる場所が青空の下か薄暗い研究室かというのと、グラハムの表情にこそ大きな違いはあれど、行動的にはほぼ同じ形で始まって終わっているんだなと。そう考えると、なんか、こう、……くるよね。

　個人的な願望なのですが、そう考えると最終回のあのワンシーンのあと、振り返ったビリーがグラハムにかける言葉は「おやいいのかい、こんなところにいて」がいい。そしてグラハムが返す言葉は「もちろんよくはない」だといい。彼らの抱く想いや、それを表す表情はかつてとは違うかもしれないけれど、彼らは自分のあるべき場所に、戻るべくして戻ったのだと考えたい。そうしたら、……きっと、うん、幸せに繋がる道を模索しても彼らは幸せになろうとしてくれるかもしれない。